オーストラリア基礎知識


オーストラリアの国情報  

小さな大陸オーストラリア

オーストラリアは世界の6大陸の中で一番小さな大陸です。そうは言ってもその広さは日本の約21倍。その人口は戦後わずか600万人からスタートし、現在は約2300万人を超えました。

しかしながら広大な土地の大部分は砂漠で、ほとんどの都市は海岸沿いに位置していますので、移民政策による人口増加に伴い、都市部では住宅不足と不動産の高騰が問題化しています。

首都は「キャンベラ」。2つの特別地域(ノーザンテリトリー北部準州とオーストラリア首都特別区)と、クイーンズランド、ニューサウスウエールズ、ビクトリア、タスマニア、南オーストラリア、西オーストラリアと6つの州で構成されています。

「世界で最も住みやすい都市」として第1位にメルボルン、第5位にアデレード、第7位にシドニー、第9位にパースと、オーストラリアからは4つの都市が10位内にランクインしていますが、考えられる要因は都市のすぐそばにビーチや自然が多く、治安の面でも比較的安全で1年を通して温暖で過ごしやすい気候のせいでしょうか。物価高はこの10年で急騰していますので、日本から来たばかりの頃は財布のひもも自然と固くなります。日本人でも相当身に応えるオーストラリアの物価ですが、毎年留学生は着実に増え、2015年は世界各国から60万人の留学生が来ています。

ちょっと移民政策
オーストラリアは世界各国からの移民で構成された他民族・多文化国家です。人口の約20%が海外出身者といわれ、イギリスやアイルランド系をはじめ、アジアからも多くの移民を受け入れています。その移民政策もIT系の移民がある程度目標数値に達したため、徐々に引き締め政策に入り、オーストラリアへの移住は年々ハードルが高くなって来ています。オーストラリアの移民政策とその変遷はとても興味深いので、日を改めて書いてみたいと思います。

ダイナミックでバライティな気候帯
国土は広大で、4つの気候帯が存在し、そのため地域によってもかなり特色があります。南半球ですから日本とは季節が真逆になり、南に行けば行くほど寒くなります。北方のケアンズなどは熱帯性気候のため雨季と乾季に分かれていて、南方のタスマニアやアデレード、メルボルンは温帯性気候の地域では日本の冬のように寒く、時には雪も降ります。おおまか12月から2月は夏、3月から5月は秋、6月から8月は冬、9月から11月は春になります。亜熱帯性地域のブリスベン、ゴールドコーストは気温の差が少なく一年中すごしやすく、シドニーやパースはエリア的には温帯性気候に含まれますが、年間を通して季節の差が少なく、冬の寒さもあまり厳しくありません。どちらかというと地中海性気候に近いでしょう。

この10年ほどは都市部でもかなり蒸し暑く感じる日もありますが、日本ほどの湿度はなく、木陰などでは涼しく
感じられるでしょう。紫外線が強く1年を通して乾燥しているため、日焼け対策と保湿は必須です

時差のこと
時差は日本とあまり変わらないため、留学中に家族や友人と連絡を取り合う際、あまり不自由を感じることは
ありません。オーストラリア国内の時差は、東部・中央部・西部の3つの地域に分かれています。

ノーザンテリトリー / サウスオーストラリア州  日本時間より30分早い
クイーンズランド州 / ニューサウスウエールズ州/ ビクトリア州 日本時間より1時間早い
ウエスタンオーストラリア州 日本時間より1時間遅い


サマータイム
QLD・WA・NT以外の全ての地域では、10月最終日曜日〜翌年3月の最終日曜日まで、サマータームを導入し、
通常よりも1時間時刻が早まります。

オーストラリアの都市情報

バライティに富んだシドニー
430万人の居住者がいるシドニーは人口も経済もオーストラリアで最大の都市。430万人の都市って 大きいと皆さんは思いますか? 日本と比較するとちょうど横浜市より多い程度の人口です。だから意外とコンパクトな一面があります。 初めてシドニーに降り立った日、ノースショアラインから見たウインヤード(東京でいえば日比谷街の雰囲気)の街があまりに小さく「これが経済の心臓部? ちいっさぁ」と正直感じました。ウインヤードを中心とした経済エリアとタウンホール駅にはクイーンビクトリアビルディングを中心にショッピングが楽しめ、セントラル駅にはTAFEや大学が点在し、学生街のような雰囲気があります。 ハーバーブリッジやオペラハウスなどの観光エリアと
Cityの外側にはビーチやヨットハーバーなどがあります。 経済活動ではトップでありながら、街は自然と調和し、日本人留学生が働けるアルバイト先も群を抜いて多く、滞在資金を稼ぎながらオーストラリアで学ぶたくましい留学生がたくさんいます。
一方、家賃や生活費などの物価は他都市と比べてやや高めではあります。電車やバスでほんの少し足を延ばせば有名なボンダイビーチがあり、緑豊かな大きな公園がいくつも存在し、都会と自然を併せ持つ絶好のロケーションがとても魅力です。

女の子に絶大な人気のあるメルボルン
オーストラリアで2番目に大きな都市ですが、シドニーとくらべて時間がゆっくり流れている穏やかな街です。ヨーロピアン調の街並みと近代的な街並みが融合し、街中に緑が溢れ、市内の至る所に公園があるため、春先にはガーデンシティと化します。
公共交通機関も充実しており、電車やバスを始め、トラム(路面電車)も走っています。またカフェ文化の街と言われるほどカフェの数が多く、コーヒー好きにはたまりません。
また、1日に四季があると言われるほど、天気が変わりやすいので、体調を崩さないよう注意しながら、冬の寒さを乗り越えましょう。

ブリスベンリバーと共に生きる

ブリスベンはオーストラリアで3番目に大きな都市ですが、ブリスベンリバーを中心にビジネス街と大学や語学学校を中心とした学園都市がぎゅっとまとまっているのがこの都市の特徴です。留学生にも人気のある都市です。年間を通して温暖な気候が特徴で、市内の中心部を歩いて30分ほどの範囲内に、ショッピングモールやレストラン、図書館、美術館、日本領事館など、生活に必要なものが全て揃ってしまうほどコンパクトなサイズのシティです。家賃や物価もシドニーやメルボルン程高くないため、滞在費を抑えたい留学生にお薦めです。

人が優しいパースの魅力
パースは西オーストラリア最大の都市であり、美しい大自然と近代的で活気あふれる賑やかな街並みが「世界一美しい街」と称されています。パースの中心街からわずか1.5km程のロケーションに、400haの広大なキングスパークがあり、毎年春にはワールドフラワーが咲き誇り、週末はBBQやピクニックなど多くの人々がのびのびと生活しています。
また、パースでは留学生も学割で公共交通機関を利用でき、街中にはフリーバスも走って移動には大変便利です。他の都市に比べ、アルバイトの時給が少し高いので、ワーキングホリデーの方や働きながら学校に通いたい方にもおススメの都市です。街を歩くと知り合いに必ず会う超コンパクトですが、のんびりと過ごしたい方にはおススメの都市です。 日本人とオージーカップルが多いという噂も。

昔ながらのオーストラリアがここにある?!
アデレードはオーストラリア第5の都市で、近代的なビルとクラシック様式の古い建物が見事に調和する美しい都市です。街がとてもコンパクトにまとまっているため、「20 Minute City」とも呼ばれています。また、他の都市に比べ日本人の割合が少なく、家賃、交通費などもの生活費も比較的安いため、滞在費を抑えたい、英語環境にどっぷりつかりたいという方にはおススメです。 アデレードには有名ワイナリーも多く、フランス発のルコルドンブルーカレッジやTAFEではワインの醸造技術が学べます。 毎年フードフェスティバルが開催されており、食に関わるかたの聖地と言ったらおおげさですかね。

こうしてみるとそれぞれの都市に魅力があってどこにしようか迷ってしまいますね。自然が好きな方、便利な暮らしを求めたい方、海のそばがいい、おしゃれな街に住みたい、寒いのが苦手、こぢんまりとした街が良い、それぞれみなさんの希望があるかと思いますが、オーストラリアでは自分に合った都市選びが出来るのが最大の魅力だと思います個人的にはパースが大好き過ぎて、もう一度戻りたいくらいですが(笑) メルボルンもいつか訪れてみたい都市の一つです。一応女の子だから、押さえておかなくちゃ。

  
   

オーストラリアの通貨

オーストラリアは、1966年まではイギリスと同様の通貨単位(ポンド・シリング・ペンス)を使っていましたが、この年オーストラリアドルに置き換えられ、1988年にオーストラリア建国200年を記念して、ポリマー製の$10紙幣が世界で初めて発行され、現在では全ての紙幣がポリマー製となっています。紙幣は$5、10、20、50、100の5種類で、硬貨は5、10、20、50¢、$1、2の6種類です。

これからオーストラリアに来るかたにとっても最も気になるのが為替レートだと思いますが、
シドニーオリンピックの頃は一時的に$1=¥50台の円高に進み、、最近は70円台後半を推移しています。 

今日の為替レート 通貨コンバータで確認してみよう


オーストラリアの政策金利も90年代では10%超えもありましたが、徐々に低くなり、2008年のリーマンショック以降、世界経済の低迷や天然資源投資により需要を得て現在の金利も2%台と低く設定されています。


両替はどこでする?
日本国内の銀行での豪ドルの両替はあまりお薦めできません。店頭では「公示仲値+為替手数料+外貨現金取扱手数料」を「外貨現金売りレートTTS」として手数料10%前後と高く設定しているからです。 FXの口座開設をしているかたであれば、銀行間為替レートで豪ドルを入手できます。長期滞在の場合、まとまった金額の両替はオーストラリア国内で銀行口座を開設し、KVBという為替会社に円建てで送金したお金を現地の口座に振り込んでもらう方法があります。 現地の市中銀行とKVBのレートを比較してみてください。 

KVBの為替レートを確認


クレジットカードの有効な使い方
逆に短期留学であれば、クレジットカードを有効に活用すると良いでしょう。Visaカードは「Plus」マークのついたATMで、MasterCardは「Cirrus」マークのついたATMでキャッシングできます。利息は高いですが、帰国後すぐに返済すれば現金を両替するよりも換金率が良いです。オーストラリアではマスターカードとビザカードの普及率が高く、JCBは取り扱いの店舗が少ないので、持参するカードを確認しておくと良いでしょう。
カードのもうひとつのメリットが自動付帯の海外旅行傷害保険です。渡航する際の保険はカード付帯のものを使い、現地に到着後は現地の医療保険に加入する事もできます。自分のカードに海外旅行傷害保険がついているかどうか、出発前にチェックして出かけよう。

両替用語

銀行間レート:外国為替市場の金融機関間の取引レート(常時変動)

公示仲値(TTM) : 銀行間の販売価格と買取価格の真ん中の為替レート(毎日変動)

販売レート(TTS):日本円でT/Cまたは外貨現金を購入する際の為替レート

買取レート(TTB):T/Cまたは外貨現金を日本円に戻す際の為替レート


オーストラリアのビザ


 Simplified Student Visa Framework(SSVF)導入
 
 2016年7月1日から、Simplified Student Visa Framework(SSVF)が導入されました。

今までの留学生の国籍別アセスメントレベルと今年の7月から「教育機関のリスクレベル」が追加され学生ビザの簡便化を目的に、総合的にビザ審査がなされるようになります。そのため学生ビザのサブクラス数が8項目から2項目に減少します。

 変更後:2項目
1.Subclass 500 ? 学生ビザ
2.Subclass 590 ? 学生ガーディアンビザ

 
学生ビザ申請に必要な書類 
  1. enrolment requirements  (入学許可書、OSHC等)
  2. English language requirements (英語力証明)
  3. financial capacity requirements (資金証明)
  4. Genuine Temporary Entrant  (GTE)(戸籍謄本)


*日本国籍はレベル1にランクされていますので、基本的には上記の 2.英語力証明と 3.資金証明の 提出は不要となります。

*GTE制度(一時入国者であるかどうかを審査する制度)は、リスクレベルにかかわらず引き続き行われ、移民局よりGTE関連の書類確認(戸籍謄本や、留学目的のレター)が求められた場合は要提出となります。

*日本国籍の場合、レベル1−3の教育機関にリスク無しでお申込みができ、英語力と資金力の両証明 書も基本的には不要ですが、求められた場合は速やかに提出しましょう。


 在日オーストラリア大使館 査証部
  
  1.  

オーストラリアの治安

 
オーストラリアは比較的安全な国として認知されていますが、スリや置き引きなどの軽犯罪は日本と比べると多い傾向があります。電車やカフェでの置き引きや車上荒らし、路上でのひったくりも発生しています。自分の身は自分で守る事で、事件を未然に防ぐことができます。オーストラリアの郊外は街頭が少なく、住宅街でも真っ暗になりますので、夜の一人歩きは極力避け、防犯用グッズも携帯しておくと安心です。

実際に私が目撃した事件では、ジョージストリートを歩いていた中国人女性が肩にかけていたバッグをひったくられそうになったり、クイーンビクトリアビルディングで、日本人旅行者が脇においていたバックを一瞬のスキに持っていかれてしまったり、店舗経営者がその日の売り上げをそのまま自分のバッグに詰めパブに立ち寄った際、たばこの火を貸してと言われたので、お金の入ったバッグを椅子に置いた瞬間別の仲間にバッグを持ち逃げされてしまいました。他にも車にうっかり残したバッグを、窓ガラスを割って盗まれる事件も起こっています。

オーストラリア人は人柄もフレンドリーで、気候も温暖なエリアが多いので、ついうっかり気を緩めてしまいしがちですが、人種のるつぼですので、日本的な感覚でいるとスキをつかれますので注意しすぎてちょうど良いと思います。

夜の一人歩きを避け、危ないエリアに近づかない、甘い言葉に誘われない、多額な現金を持ち歩かない。荷物は常に自分から離さず、スキを与えない、巻き込まれた際の緊急時は「000」に電話する!を覚えておいてください。日本同様警察か消防か救急車かを伝えます。 但し救急車は有料です。 

通訳サービスも利用可能 131−450

下記NSW州の犯罪マップで危険エリアを確認。
Crime Maps

外務省の海外安全ホームページにも詳しい情報がが掲載されています。

重い気分を和らげるにはこんな世界マップはいかがでしょうか。イギリスの経済平和研究所の調査で、24の指数項目から世界平和度指数から算出した平和な国ランキングマップというものがあります。このマップを見ると日本もオーストラリアも留学先として選ばれるに値する安全安心な国といえますね。海外に出るとあらためて日本の素晴らしさを実感できます。


オーストラリアの税金

 
オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年の6月30日です。給与から源泉徴収された人。年間の収入が$18200を超えた人。事業を行っている人。 株や投資で利益が出た人。非居住者で$1以上の収入があった人などが10月31日までにタックスリターンをしなければなりません。

総収入から経費を引いた課税所得(Taxable Income)から割り出された税額が、既に源泉徴収などで納めた税金の額より少なければ払い過ぎた所得税の差額を払い戻してもらえます。その逆の場合には不足分を納税しなければなりません。

居住者用タックス計算表
課税所得(A)   累進課税  累進課税
  $1〜$18,200   0%     $0
  $18,201〜$37,000    19%     (A−$18,200)×0.19
  $37,001〜$80,000   32.5%    (A−$37,000)×0.325+$3,572
  $80,001〜$180,000    37%    (A−$80,000)×0.37+$17,547
  $180,001〜   47%    (A−$180,000)×0.47+$54,547
注:最高税率47% 適用期間(2014年7月1日から2017年6月30日まで、通常は45%) 

ワーキング・ホリデーの人に大切な「居住者/非居住者」の区分ですが、タックス・ファイル・ナンバーを取得する際、長期ビジネス・ビザや6カ月以上の学生ビザで入国していれば自動的に居住者扱いとなります。ワーキング・ホリデーの場合は手続きの際、居住者として申請しない限り自動的に非居住者として税務署に登録されます。非居住者の場合の税率は以下の通りです。

非居住者のタックス計算表
 課税所得(B)  累進課税  税計算  
 $1〜$80,000   32.5%    (B)×0.325
  $80,001〜$180,000   37%      (B−$80,000)×0.37+$26,000
  $80,001〜$180,000   47%     (B−$180,000)×0.47+$63,000
注:最高税率47%時限税適用期間(2014年7月1日から2017年6月30日まで、通常は45%)
              
ワーキングホリデーの人でも同じ場所に続けて6カ月(183日)以上住んで働いており、オーストラリア国外に自分の家を持っていない場合で居住者扱いとなり、各地を旅行して転々としている場合は非居住者という扱いになります。
税率の低い居住者扱いになるためには 住む拠点を固定しておく必要があります。 たまに旅行する事も問題ありません。 注意点はセカンド・ワーキング・ホリデーを取るためにファームに行く場合はそれ以前に長期滞在して、居住者扱いとしておく必要があります。
最近話題にあがっているバックパッカー税ですが、2015年の国会予算案で、「16年7月1日よりワーキング・ホリデー・ビザの人は、完全に非居住者として扱う」と発表されました。 長期滞在によっては「居住者」として扱うことができたルールが廃止された場合ワーキング・ホリデーで来豪する人やファームで働いてくれる人が減ってしまうという懸念から、バックパッカー税の導入は17年1月1日に延期”と発表されました。 延期になった事は嬉しいニュースですが、この税法は与党も野党も導入に賛成しているため、いずれは施行されると思います。
現在でも「ワーキング・ホリデーは非居住者が原則」ですので、居住者として申請する場合はその条件に見合うような滞在方法にしなければなりません。 但しバックパッカー税が導入された場合で、ワーホリ・ビザの終了近くに6カ月以上の学生ビザを取得する予定の人は、会計年度中に学生ビザを申請する事で、その会計年度を居住者として申告にできるかもしれませんので、是非そのあたりを会計士に相談されてみてください。

知っておくと便利なオーストラリアの税知識

メディケア税
国民皆保健制度「メディケア」の財源としてメディケア税(Medicare Levy)が徴収されています。課税所得の0から2.0%で、低所得者は免除または軽減されています。永住権を持たない滞在者で、税法上の「非居住者」も免除されます。(所得税申告の際に還付されます)高額所得者は最大3.5%(2.0%+追加課税1.5%)の税率が適用。

GST(財・サービス税):税率10%
一部の基礎的食料品を除くほぼすべての財・サービスに関して課税されます。
2000年7月1日より、卸売上税(Wholesale Tax)に替わって導入されました。

州税
各州政府によって課される給与支払い税(Payroll Tax)、土地税、印紙税等があります。


相続税
オーストラリアには相続税は存在しません。


オーストラリアのたばこ事情


オーストラリアは世界で最も喫煙率が低い国として有名です。 その理由のひとつにオーストラリア連邦政府が今年の5月に発表した新年度予算案のたばこ税の増税額を来年の2017年から4年間、毎年12.5%の増税を実施しようというものです。

現在でも1箱25ドルだから、ざっと計算すると、2017年には28ドル、2018年に31ドル、なんと4年後の2020年には40ドルになります。 日本円に換算($1=¥80)すると3000円を超える勘定になります。

物価高のオーストラリアとはいえ、たったひと箱のたばこに40ドルを払う人が果たしているのでしょうか。政府の発表によれば喫煙人口はオーストラリアの総人口の17%ほどだそうで、ひと箱40ドルになればさらにこの数字は下がるでしょうね。

数年前日本のJTと大手たばこ会社が結束し、オーストラリアのたばこ広告を禁止する法律は違憲と控訴しました。 結果的に最高裁に棄却されました。たばこ会社のロゴも禁止、パッケージの4分の3のスペースに警告画像が入れなければならなくなり、その徹底ぶりがあまりにストイックで話題になりました。

メディケア税の負担削減と国民の健康増進を目的とした増税と言われていますが、最近では職場や公共の場所での禁煙はかなり定着してきており、ますます愛煙家にはつらい状況となります。

今回のたばこ増税とパッケージ規制は喫煙への抑止力となり、各国がオーストラリアの動向に興味を示しています。 その余波はニュージーランド、カナダ、イギリスなどへ影響を与えて行くでしょう。

どこの国も医療費が財政を圧迫し、ジェネリック薬を薦めてくる時代に、肺がん罹患者も増加している中、オーストラリアの抜本的増税は英断となるや否や、いずれ歴史が証明する事になるでしょうね。


オーストラリア持込み規制

オーストラリア持込み規制と注意点

オーストラリアはもっともボーダーセキュリティが厳しい国と言われていますが、環境保全の観点から食品や医薬品、植物等の持込みには大変厳格です。時々ニュースにもなっているケースに出入国時の多額の現金(1万ドル以上)を申告せず税関を通過しようとして罰金を科せられるケースがあります。
入国カードには9項目のYES/NOの質問事項があり、その中に「豪ドルまたは外貨で合計AUD$10,000」という項目があり、
ここに虚偽の記載をすると別室で取り調べの憂き目にあってしまいますので、充分ご注意くださいね。 

オーストラリアの税関は虚偽の記載には大変厳しいですところです。
出発前にはオーストラリア大使館 検疫ページでご確認ください。


女性の場合で良く没収されるものに、眉カット用のミニはさみがあります。 機内には刃物を持ち込めませんので、スーツケースのほうにパッキングしてください。スプレー式や液体の化粧品も100ミリリットルまでならジッパーケースに入れて持込めます。
では使い捨てライターは持ち込めるでしょうか? 答えは1個までならできますよ。
詳細は国土交通省の機内持ち込み手荷物とお預け荷物における危険物の代表例で確認してください。

オーストラリアのタバコ事情は上に書きましたが、高額という事でスーツケースにカートンで持込み、没収されるケースも多く発生しています。 タバコの持込みは50本までですので、罰金を受けないようお気を付けください。

ルールをきちんと守って、申告するものがあれば正直にする、これで税関もスムーズに通過できます。


オーストラリア入国・出国カード

オーストラリアへ入国し、出国する際には入国カードと出国カードの両方に記入をしなければなりません。これらのカードは税関申告も兼ねていますので、正直に記載しなければなりません。

入国カードは日本からの直行便の機内で日本語のものがもらえますが、他国の空港経由で搭乗する場合は英語版手渡されることになりますが、内容は日本語と同様のものですので、事前に記入事項がわかっていると楽に記入ができます。

また日本へ帰国の際は英語版の出国カードが税関の設置されているフロアーにあります。

入国カードは入国時の税関審査官にパスポートと一緒に提出し、出国カードも同様に出国時の税関でパスポートと一緒に提出します。 パスポートには入国時と出国時にはスタンプが押されますが、まれに審査官のスタンプの押し忘れが発生する事がありますので、自分でも税関通過時に必ず確認しましょう。 eパスポートの記載はこの記事の最下部に書いています。 

記入の内容は下記のJALのサイトでも確認できます。

【入国カード おもて面 記入方法】

表面左サイドの質問の注意点

1. 苗字をパスポートと同じローマ字で記入
2. 名前をパスポートと同じローマ字で記入
3. パスポート番号を記入。
4. 自分の搭乗する飛行機の便名を記入。カンタスならQF 
5. 自分が宿泊するホテルやホームステイの住所を記入
6. 州名を記入(NSW, QLD, VIC WA SW ACTなどから記載)
7. 「いいえ」が無難、学生ビザのかたでも休暇で日本に帰国するので。
8. 「いいえ」が無難、結核にかかっていたら別室どころか隔離されます。
9. 「いいえ」が無難、別室行きの可能性があります。

右側の持込に関するYES、NO質問に関する注意点

1. 医薬品を持参の場合は「はい」にチェック。検疫で説明できるように要準備。
2. 「はい」であれば、関税を請求されるか、関税を払いたくない場合は没収となります。
3. 入国時に免税店や他国で$900以上の買い物は関税がかかる可能性がありますので、これ以下が無難。
4. 観光でこられる方はまぁ「いいえ」でしょう。
5. $10,000以上持ち込む方は必ず「はい」をチェック。 虚偽の申告の罰則は厳しいです。
6. 食品持参であれば「はい」にチェック。
7. 該当している場合は必ず「はい」をチェック。
8. 同上
9. 同上
10.この質問の該当者「はい」にチェック、英語で状況説明できるようにしておく。
11. 該当者は「はい」にチェック 、英語で状況説明できるようにしておく。

DECLARATION: パスポートに記載されているサインをします。

日付:日/月/西暦 を記入


【入国カード裏面の記入方法と注意点】

電話番号:滞在するホテルやホームステイの電話番号を記入(不明の場合は未記入でも可)
Eメール:自分のメールアドレスを記入
住所:宿泊先の住所
州名:表面と同様

搭乗した国:日本からの直行便は「JAPAN」他国経由便の場合はその国の名前を記入。
職業:学生の場合はSTUDENT 
パスポートに記載の国籍:JAPANESE
生年月日:「日」、「月」、「西暦」
緊急連絡先: 日本の家族の情報を記入
Eメール 電話 連絡先住所をアルファベットで記入
A永住者:該当しないかたは無記入
旅行者、一時入国者(学生ビザ・ワーホリビザなど)は ここに「×」を記入
滞在予定期間:滞在日数を記入
居住国:ふだん暮らしている国を記入
訪問理由:該当理由にチェック
C:該当しないかたは無記入

苗字をパスポートと同じアルファベットで記入
名前をパスポートと同じようにアルファベットで記入
パスポート番号を記入


【出国カードおもて面の記入方法と注意点】

Flight number or name of ship: 搭乗券に載っている飛行機の便名を記入
Country where you will get off this flight:この飛行機を降りる国、直行便ならJAPAN、経由地があればその国の名前
What is your usual occupation?:職業を記載 学生であれば STUDENT
Nationality as shown on passport:パスポートに記載されている国籍 日本国籍はJAPANを記入
Date of birth:誕生日 日付、月、西暦を記入

Please × and answer D or E or F : 該当にX印(観光、学生、ワーホリビザのかたはDにX印)
State where you spent most time:最も滞在期間の長かった州を記入
Country of residence:ふだん暮らしている国を記入「JAPAN」と記入してください。
Austrarlian resident deparitng temprarily:オーストラリア居住者用のため記入不要
Australian resident Departing Permanetry: オーストラリア居住者用のため記入不要

Your signature:パスポートと同じサインを記入
Day Month Year→ 出国日の日付/月/ 西暦を記載


【出国カード裏面 記入と注意点】

$10000以上のお金を持って帰国する場合はYESにし、手続きが必要になります。持っていない場合はNOと記入。

オーストラリアで就業の経験がない場合は未記入。


eパスポートについて
オーストラリアの入国審査は昨年から一部自動化され、ePassport保持者(16歳以上)であれば「SmartGate」と呼ばれる、タッチパネル式のマシンで税関を通過できるようになりました。

質問内容は日本語で表示されます。入国審査カードと同じ内容で、結核や、1万豪ドル以上の現金を持ち込もうとしていないか、肉製品、乳製品等、制限のある食品を保持していないかなどがあり、質問に答え終わるとチケットが発行されます。そのチケットを持って5メートルほど先にある、顔写真照合ゲートまで行き、ゲートにある機械にそのチケットを挿入し、再度チケットを受け取ります。ターンテーブルで受託荷物(スーツケース等)を受け取り、バゲッジクレームへ進み、入国カードと先ほどのチケットを渡します。申告するものがあれば申告者の列に並びます。

マシーンですので、入国審査官の質問もありませんし、パスポートに入国スタンプも押されません。スタンプを押して欲しい人は別の窓口に行くともらえますが、移民局のシステム(VEVO)で全て管理されていますので、特に必要もありません。但し帰国後の滞在証明として使用したい場合は、スタンプは押してもらいましょう。

「SmartGate」は並ぶ時間が短くなるかと期待したいところですが、ePassportに指定されている国からの到着便が多い時は「SmartGate」の方が長い行列ができます。

スマートゲート ホームページ  

    日本語で表示されるので税関手続きも簡単。
                ICチップが作動しないときにはアシスタンスデスクへ。




このマークがついているとスマートゲートを利用できます。