Hawthorn Melbourne英語学校を視察&インタビュー

メルボルン大学の大学院レベルの上記コースが付属英語学校 Hawthorn Melbourneで受講可能ということで 多くの生徒さんからリクエストがあり、メルボルンの東南、ホーソンに位置する、ホーソンメルボルン英語学校を訪問しました。

メルボルンからは、バス、トラム、電車でも行くことができます。 Liddicutはグレンウェイバリー線でクーヨン駅まで、駅から公園を15分ほど突っ切るのですが、緑が多くさわやかな春の風が心地良かったです。 キャンパスは、この閑静な環境の中にあります。 こんな静かな環境だと、さぞ勉強もはかどるでしょうね。
ホーソンメルボルン英語学校のアシスタントマーケティングマネージャー、カイリーさんを尋ねました。

今回は、GEIL ( The Graduate Program in English as an International Language )のプログラムを重点的に視察という目的ですので、GEILのコーディネーターで、講師をしておられるスー先生にもご参加頂きインタビュー開始です。

英語学校の延長ではない

Liddicut
「初めまして。まずはGEIL のコンセプトをお聞かせください。」
スー先生
「ひと口にいえば、英語を第2言語とする方たちのために、国際言語としての英語を、世界のあらゆる分野で通用できるよう、よりハイレベルの英語習得をめざすコースです。」
Liddicut
「ホーソンメルボルン英語学校で行われ、メルボルン大学とつながっているのですね。」
スー先生
「もともとこのキャンパスは、メルボルンの旧キャンパスでその後ホーソンメルボルン英語学校のために使われるようになりました。GEILのコースは、Liddicut営で作られたのですが、後にメルボルン大学が所有することになり、メルボルン大学のGraduate course になりました。」
Liddicut
「ということは、単に英語コースの延長ではない…」
スー先生
「まったく違います。これは、英語を母国語としない方が対象ですが、大学のGraduateのコースですので、いわゆる、学問としての、英語でもあります。」

習得できるスキル

Liddicut
「では、具体的に、どのような学び方でしょう?」
スー先生
「大きく二つに分けると、コミュニケーションのスキルアップ、そして理論、ということになります。 コミュニケーションの方は、あらゆる立場、職業などの場合、誰が、なぜ、どのような表現を使うかということを、リサーチ、また分析をしていきます。ディスカッションや、スピーチなどの練習もします。理論の方は、リーダーのテキストを通して、さらに作者について掘り下げていきます。」
Liddicut
「例えば、どのような教材を?」
スー先生
「こちらに、「Animal Farm 」という本がありますが、著者は、オーストラリア人ですが、作者が、なぜこのような表現を使うか、ということから始まり、そのときの論文の書き方、またプレゼンテイションも、学びます。 セメスターの終わりには、学生には、8000語ぐらいの論文を、書いてもらいます。」
Liddicut
「英語で論文を書くことで、コースの成果を表現できるのが良いですね!」

具体的な科目

スー先生
「Graduate Certificate では、2科目、セメスターの終わりには、1科目8000語の論文ですので、大体16000語ぐらいの論文になります。 また、その内訳としては、例えば、この「Animal Farm」の本でしたら、作者の個性についての質問に1000語、言葉の力についての質問に2000語ほど、答えてもらうという、理論的なものも学びます。」
Liddicut
「すごい!まさに、学問のための、英語ですね。」
スー先生
「Graduate Diploma に進むと、さらに、Inter-cultural Communication (異文化間の、コミュニケーション)という科目も、学びます。」
Liddicut
「それは、どういう科目でしょう?」
スー先生
「例えば、ある国の人が、自分の国について述べる場合、それが「自分の意見」であるか、または、 「事実に即したレポート」であるか考えると、両者に隔たりがある場合、どのようなことか、そういうことを、掘り下げていきます。」
Liddicut
「まさにありとあらゆる分野の中の英語を学ぶのですね」
スー先生
「このように、広範囲の題材、課題、考えの中の英語を学んでいくと、ディスカッションの場では、それを応用する集大成になります。」
Liddicut
「なるほど、これは確かに、大学の英語の学問で、お聞きしていると、こちらも教室へ行って学びたくなるぐらいです。」

IELTSスコアと卒業後の進路は?

Liddicut
「卒業生の進路をお聞かせください。」
スー先生
「もう、さまざまです。お医者さん、ビジネスマン、技術者、日本の方では、こちらの、日本語の教師になった方も、おられます。ですが、たいがいは、自国に帰って、またさらに、キャリアをつむ方が、ほとんどです。」
Liddicut
「外国人対象のコースでも、メルボルン大学の修士課程がとれるのですから、これは、どこへ行っても、堂々としたものですね。」
スー先生
「そうですよ!ゴールドをつかんだようなものです。」

少数のクラスで行きとどいた指導

Liddicut
「現在、GEIL のコースは、全部で生徒数は、何人ですか?」
スー先生
「全部で、35人です。ひとクラスは、大体10人から、15人です。」
Liddicut
「そのぐらいの少人数だと、生徒さんと、かなり親密な関係ですね!」
スー先生
「そうなんです。つい先日も卒業生に赤ちゃんができたという写真とお手紙が来て、うれしかったですよ。」
Liddicut
「学生さんは、どの国の人が多いですか?」
スー先生
「毎年もちろん変わりますが、アジア人が半分ぐらいです。内わけとしては、中国35%、他のアジアの国21%で、その中で日本は4%、中東の国25%、ラテンアメリカ8%、東南アジア国11%、になります。」
Liddicut
「ところで、当社の学生さんで、GEIL のコースを取られている方がいますね。」
スー先生
「Mitsukoさんですね!彼女は、日本で、英語教育の教材関連のお仕事を、希望されているとか?ですから、このGEILのコースは、ぴったりですよね!」
Liddicut
「本日は長い時間ありがとうございます。」
スー先生
「こちらこそ訪問して下さってありがとうございます。」

文責 Noyuri Liddicut (メルボルンサテライトオフィス)

メルボルン大学大学院教育学修士GEILに入学して Yamagata Mitsuko 様

2011年10月にGEILのコースに入学された生徒様から実際にクラスの授業内容を送ってくださいました。勉強が大変な中ありがとうございます。夢の実現を目指して頑張ってくださいね!


GEILは、英語学校と大きく異なります。毎回の授業(週3?4日)のための予習が必要で、それをしないと授業についていけません。 レポート課題も多いです。 授業では英語圏の人のための文書が使われます。それは高校生?大学院生、専門家向けの教科書や、新聞やビジネス雑誌の記事まで幅広く扱います。

このような文献を読むだけではなく、それについて意見を述べたり、レポートを作成・プレゼン等をしたりしますし、その後先生からのレビューもあります。 プログラムの内容は全体を通してよく組まれており、段階を踏んで学べるようになっているので心配しなくても大丈夫です。 「英語を母語としない人の英語」というのは、文法的に誤りはなくても不自然な単語を使っていたり、母語のアクセントが強すぎて通じにくかったりしがちですが、GEILの教師陣はその点も細かく指導してくれます。

学生は多国籍で、授業内容は世界中の幅広い話題を扱い、さらに自分の英語を和製英語ではなく世界に通じるように上達させるという、まさにグローバルな人材力を身につけるプログラムです。

メルボルン大学の院生の教育学部の建物は新しくて綺麗です。 図書館では他の学部の学生が個人学習・グループ学習している姿も見られ、とても刺激になります。 Wi-Fiもつながるので自分のパソコンを持参して勉強するのもいいと思います。 またメルボルン大学の学生がアクセスできるポータルサイトがあるので、それにログインすると、自分の受講している授業の先生からの連絡事項、レジュメ、関連した学習ツールはもちろんのこと、 ビジネス雑誌の記事閲覧、ニュース購読、メルボルン大学の施設やイベント情報が得られます。自宅でも大学・先生たちと連絡できるのでとても便利です。

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